どうもパセリです
前回、ナックルヘッドの歴史をすべて紹介しました
今回はパンヘッド編です
ハーレーの確実な黄金時代を作ったエンジン
今でも人気があり
妙な色気があるパンヘッドエンジン
そんなオシャレすぎるエンジン
「パンヘッド」
画像引用:https://goo.gl/images/pPMDFU
パンヘッドは1948~1965年までの歴史です
17年間もハーレーの歴史に名を刻んだゴールデンエイジ
を代表するパンヘッドエンジン
名車が多いパンヘッド
その歴史全てをまとめました
では。早速行きましょう
1948年 PAN HEAD EL/FL
画像引用:https://goo.gl/images/1QUkjn
ヨンパチの愛称で知られる初期型はパンヘッドの中で唯一スプリンガー
エンジン構造というと、パーツはナックルヘッドを受け継いでいますが
ヘッドカバーの形状が全然違いますよね
ナックルはヘッドカバーからオイルが漏れ出して
バルブ周りの潤滑が悪くなることがあったんですが
パンヘッドは密閉されるため
潤滑、消音、冷却性能すべてが向上しています
ナックルより性能も進化しているんです
ナックルの弱点を克服して扱いやすくなっています
エンジン以外には
メーターが灯光式になり夜間の視認性がよくなりました
ハンドルロックを採用し始めたのもこの年です
パン唯一のスプリンガーです
そりゃもう今ではとんでもない人気です
1949~51年 PAN HEAD EL/FL HYDRA GLIDE
画像引用:https://goo.gl/images/NknTtc
フロントのフォークがテレスコピックフォーク採用で
現代的な走りができるようになりました
油圧式のテレスコピックフォークを初採用
ヨーロッパ、ドイツが発明したテレスコピックフォークが
ハーレーでも採用されるんですね
そのほかにも
カバー付きのフォークやタイヤを隠す深いフェンダーなどが
ルックス的にも人気になりました
画像引用:https://goo.gl/images/D2WfmY
スプリンガーも性能は悪くはないのですが
安定そして快適なロングライドをするのであれば
テレスコピックに決まりですね
1952~54年 PAN HEAD EL/FL HYDRA GLIDE
画像引用:https://goo.gl/images/Mz97RQ
ハンドルにクラッチレバーが付きました
いままではハンドシフト
画像引用:https://goo.gl/images/tXaDem
いまのシフトチェンジを左足で行うようになる前は
手で変えていました
今では当たり前なバイクの操作方法も
昔は違かったんですね
これも歴史を知らないと分からないこと
僕の友達がハンドシフトのハーレーを見て
わざとやっていると思って意味わからん
と言っていましたが
シフトチェンジの操作方法は
ハンドシフトが元祖です
バカにしないようにしてくださいね笑
1955~57年 PAN HEAD EL/FL HYDRA GLIDE
画像引用:https://goo.gl/images/JrHhCQ
高性能な英国車に対抗してハイパワーなFLHが登場しました
新しいアルミのロッカーカバーは分厚いDリングの補強を増設して密閉性を向上しております
これで、オイル漏れを万全に対策しております
57年だけに付けられたエンブレムもあります
55年半ばに登場したFLHはさらに高性能なエンジン
10馬力も馬力をアップさせた60馬力に成功しました
そして、57年にはショベルヘッドのスポーツスターも登場しています
画像引用:https://goo.gl/images/zQrSJL
ビッグツインはパンヘッド全盛期ですが
スポーツスターつまり「ベビーツイン」のエンジンは鉄シリンダーを仕様した
ショベルヘッド
通称「アイアンショベル」
と呼ばれるスポーツスターも登場しました
1958~59年 PAN HEAD EL/FL DUO GLIDE
画像引用:https://goo.gl/images/p3hjbe
リアサスペンションとスイングアーム搭載したFLHデュオグライド
リジットフレームから脱却しまいした
リジットというのはサスペンジョンがないという意味でして
衝撃も和らげる物が何もないので
自分の体で抵抗しなければなりませんでした
しかし、リアサスペンションが搭載
より、ロングライドを可能
いつまでも快適に旅ができるように設計されています
1959〜60年代はエンブレムは矢をモチーフにした「アローフリット」を仕様しています
画像引用:https://goo.gl/images/U6mYoC
かっこくいぃ〜
1960~64年 PAN HEAD EL/FL DUO GLIDE
画像引用:https://goo.gl/images/pgHtU8
ヘッドライトにアルミ製のナセルを初めてしようしています
このトリプルツリーを丸ごと覆い隠すアルミ製のヘッドライトナセルを標準で採用しています
これはツアラー「ロードキング」の元祖ですね
ロードキング
画像引用:https://goo.gl/images/6yw9T3
かなりマッチョな雰囲気になっています
乗りさすさもさることながら
各種の装備もだんだん豪華になって行きます
クロムメッキで各部分のラグジュアリーさを強調できています
エンブレムもこの頃も頻繁に変わり
62年のエンブレムは「レーシングテーパーストライプ」
画像引用:https://goo.gl/images/mUscxm
63年から矢印が上下に向いたデザインとなりました
画像引用:https://goo.gl/images/AXRBr8
1965年 PAN HEAD EL/FL ELECTRA GLIDE
画像引用:https://goo.gl/images/KTrRPS
現代版に進化したパンヘッド最後の年
ハーレー初の電装系を12Vにパワーアップしてセルフスターター採用しています
現行車も仕様している12Vバッテリー
パンヘッドの最後の時代に登場したんですね
実は、これの原因は日本のHONDAが原因なのです
HONDAの扱いやすいバイクが徐々に勢力を拡大しており
実際に売り上げも落ち込んできました
もっと扱いやすいバイクのHONDAを見習い
簡単に指導できるセルフスターターを取り入れたのです
今でこそキック式など憧れで人気ですが
キックしかない時代だとやはりダルくてめんどくさい
選べるって大切なのですね
外装も変わり
メーターも文字が大きく見やすくなりました
画像引用:https://goo.gl/images/LXXBu8
タンクも5リットルも大きくなり(3.5ガロンから5ガロンに)
画像引用:https://goo.gl/images/jWN1rT
飛躍的に走りやすくなりましたね
より扱いやすくなってパンヘッドエンジンは18年の歴史に幕を下ろしました
ここまでパンヘッドの歴史でしたが
ハーレーの黄金期と言われるパンヘッド
そして、今の日本の各メーカー現行車やハーレーの現行車と比べると
全く今と仕様が違くてビックりしますね
ハンドシフトはクラッチレバーに進化
エンジン始動方法はキック式からセルフスターターに進化
ハンドシフト、キック式どれも憧れの旧車のやり方ですが
それしかない頃だと不便は不便
最新技術があるからこそ
昔の技術に触れてみたいもの
選択肢があるから選びたくなりますね
古き良き時代のハーレーを知ってるからこそ
今のハーレーもよりよく見えてきますね